今年の8月、ゴミをゴミ箱に捨ててくたらその場ですぐBitcoinをあげるプロダクトを開発し、Maker Faire Tokyo 2018に出典しました。
IoT仮想通貨ゴミ箱 StartupWeekend深圳おじさん
きっかけとしては、個人のした正しい行いや貢献に対して自動で報酬をあげられるような仕組みがあったら、もっと多くの人が積極的に身の回りの小さな課題から、見て見ぬふりをしてしまっている環境問題、社会問題に貢献できるはずだ!
と思い立ったところから始まりました。
利用導線
1. ゴミ箱に埋め込まれたカメラにBitcoinのwalletのQRコードをかざす
2. ゴミを捨てる
3. かざされたWalletに数10円ぐらいのBTCを送る
というシンプルな構成です。
利用先案
ゴミ箱の仕組みでも利用先はたくさんあります。
bitcoinだけでなく他の仮想通貨やオリジナルコインで運用するのも可能性の幅を広げてくれます。
1. 音楽フェス
野外フェスのゴミが散乱してる問題解決にアプローチできます。あるいはゴミを捨ててくれた方にフェスオリジナルコインをあげられれば、フェス内のcashless化、アーティストへの投げ銭など来場者に楽しんでもらえる他、一緒に健全なフェスを作る取り込みも可能です。
2. スタジアム
1同様にスタジアム内イベントでも活用できます。
3. 地域の清掃活動の活性化
子供からお年寄りまで、綺麗なまちづくりに接触的に参加することができます。子供が走り回ってゴミ拾いをしてくれる光景は、健全なコミュニティ作りの促進につながることを期待できます。
4. スラム街
治安改善に向けての市民の自主性を促進します。
Maker Faire Tokyoにて
来場者2万人、出展者は約600組の最大級のものづくりフェスですが、仮想通貨に関連したプロダクトは私たちのものだけでした。
そのおかげもあって、興味を持ってくださる来場者の方にbitcoinについてやどうやって送金するのかを体験していただくことができました。
残念ながらbitcoin walletをmobileにお持ちの方はほぼいらっしゃらず、こちらで用意した端末より試してもらいました。外国人の方はcoinbaseのwalletを持ってる方が多く、海外の方が浸透してるのかなと感じました。
bitcoinと聞くと怪しく見えてしまう場合もあったのですが、説明するとbitcoinは非常にfairなもので、分散技術で成り立っている部分に面白さを感じてくれた方が多かったです。
反省
1. maker faireのnetwork環境
networkが悪いとは聞いていましたが、ほぼinternetに繋がりませんでした。
2. UI
仕組みは単純なのですが、QRをかざす、ゴミを捨てるなど、ユーザーが手を動かすアクションが複数あり、アクションは成功したのか、次に何をすればいいかが伝わりにくいものとなっていました。音、画面があるとかなり改善されたと感じます。
マネタイズに対する課題
こちらはビジネス化を検討しましたが、商用で使えるものにするにはもっと課題があります。
1. 一般のゴミ箱にこの仕組みをどう組み込むか?
2. ネットワーク品質の担保
3. 一人にかかる導線の長いため、ゴミ箱として使い勝手が悪い。
総じて
非常に勉強になり、たくさんの人たちに自分たちのプロダクトを使ってもらえるのは、非常に光栄で楽しい時間でした。来年もMaker faire tokyoへの出典を目指そうと思います。
後半は実装編に関して詳しく書きます。